jGrantsで変更申請する方法・採択後に事業内容・経費を変更する手順【2026年版】
「補助金が採択されたが、事業計画を少し変更したい」「導入する機器のメーカーや費用が変わってしまった」——採択後にこうした変更が生じるケースは珍しくありません。
jGrants(jグランツ)では、採択後に事業内容・経費を変更するための**「変更申請」機能**が用意されています。本記事では、変更申請が必要なケース・不要なケースの違い、jGrantsでの具体的な手順、よくある落とし穴を解説します。
⚠️勝手に変更すると補助対象外になる可能性がある
採択後に事務局の承認を得ずに計画と異なる取り組みや経費の使い方をすると、その部分が補助対象外になる場合があります。変更が生じた場合は、必ず事前に変更申請を行ってください。
変更申請とは
jGrantsの変更申請とは、採択(交付決定)後に当初の事業計画書または経費内訳の内容を変更する手続きです。
補助金は採択された事業計画書の内容に基づいて補助金額が確定するため、計画と異なる内容で事業を進めると補助金が受け取れなくなる可能性があります。変更が必要になった場合は、速やかに変更申請を行い、事務局の承認を得た上で変更後の内容で事業を進めることが原則です。
変更申請が必要な主なケース
| ケース | 対応 |
|---|---|
| 導入する機器・ソフトウェアのメーカーや型番が変わる | 変更申請が必要 |
| 経費総額や補助対象経費の内訳が大きく変わる | 変更申請が必要 |
| 事業実施期間(完了期限)を延長したい | 変更申請が必要 |
| 事業の取り組み内容(補助事業の目的・手段)を変更する | 変更申請が必要 |
| 事業所の所在地や法人名が変わった | 変更申請が必要 |
変更申請が不要なケース(軽微な変更)
補助金によっては「軽微な変更」として事前承認なしに変更できる範囲が定められています。
- 補助対象経費の総額・各費目の金額が一定割合(例:20%)以内の変動
- 実施スケジュールの若干のずれ(期限内で完了する範囲)
- 連絡先担当者の変更
軽微な変更と認められる範囲は補助金ごとに異なります。必ず自分が申請した補助金の公募要領・交付規程を確認してください。
jGrantsでの変更申請の手順
STEP 1:変更内容が「変更申請が必要なケース」に該当するか確認
まず、変更しようとしている内容が変更申請が必要なケースに該当するかどうかを確認します。判断が難しい場合は、各補助金の事務局に電話・メールで事前確認することを強くおすすめします。「変更申請が不要だと思っていたら必要だった」という後からのトラブルを防げます。
ℹ️事務局への事前確認が最も確実
変更申請が必要か不要かの判断は補助金ごとに異なります。迷った場合は事務局に「〇〇という変更をしたいのですが、変更申請は必要でしょうか?」と確認することで、後からの補助対象外リスクを最小化できます。
STEP 2:jGrantsにログインして申請ページへ
GビズIDでjGrants(https://jgrants.go.jp/)にログインします。
マイページの「申請一覧」から該当の補助金の申請を選択し、ステータスを確認します。交付決定後の変更申請は「変更申請」または「計画変更申請」などのボタンが表示されます(補助金によってボタン名が異なります)。
→ jGrantsのマイページの使い方・申請ステータスの確認方法
STEP 3:変更内容を入力・書類を添付
変更申請画面で変更する項目を入力します。主な入力内容は以下のとおりです。
- 変更理由:なぜ変更が必要になったかを具体的に記載します(「〇〇社の製品が廃番になったため代替品に変更」「工期の遅延により実施期間を延長」など)
- 変更前・変更後の内容:変更箇所を明確にします
- 添付書類:変更内容に応じて見積書・仕様書・発注書などが求められる場合があります
✅変更理由は具体的に記載する
「経費内訳を変更したい」といった抽象的な理由では審査が通りにくい場合があります。「当初予定していた〇〇社の□□が製造終了となり、同等機能の△△社の□□(単価〇万円)に変更するため」のように、変更の経緯と代替品の同等性を具体的に示すことが重要です。
STEP 4:変更申請を送信して承認を待つ
入力・添付書類を確認したら「提出」ボタンで変更申請を送信します。事務局が内容を確認し、承認または問い合わせ・差し戻しが届きます。承認が下りるまでの期間は補助金によって異なりますが、数日〜2週間程度かかることが一般的です。
⚠️承認前に変更内容を実行しないこと
変更申請を提出しても、事務局の承認が下りる前に変更後の内容で経費を使ってしまうと、その費用が補助対象外になるリスクがあります。必ず承認通知を受け取った後に変更内容を実行してください。
STEP 5:承認後に変更内容で事業を進める
承認通知が届いたら、変更後の計画・経費内訳に従って事業を進めます。承認された変更内容は実績報告時の根拠にもなるため、変更申請の承認通知・承認後の計画書をしっかり保管しておきましょう。
変更申請でよくある失敗・注意点
独自の考察:変更申請の「失敗」は事後発覚が最も多い
補助金の変更申請で最もよくある失敗パターンは、変更が必要だったと後から気づくケースです。
特に多いのが以下の3つです。
① 機器の仕様変更を「軽微な変更」だと思い込む:型番が変わっただけでも、機能・スペック・価格が大きく変わる場合は変更申請が必要です。製造業系の補助金では機器スペックの確認が厳密な場合があります。
② 実施期間の延長を申請せずに超過する:「少し遅れても大丈夫だろう」と申請せずに実施期間を延長すると、期間外に発生した費用が補助対象外になります。完了期限を延長する場合は必ず事前に変更申請を行いましょう。
③ 事業者の都合で補助対象経費を別の経費に流用する:「採択されたが別の設備が急に必要になった」「補助対象外の経費に使ってしまった」ようなケースです。採択後も経費は申請した用途にのみ使用することが原則です。
主要補助金別・変更申請の注意点
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
ITベンダー(IT導入支援事業者)経由での申請のため、変更が生じた場合はまず担当ITベンダーに連絡します。ITベンダーがjGrants上で変更申請の操作を主体的に行う場合がほとんどです。ツールを別製品に変更する場合は、変更先のツールが補助金対象として登録されているかを事前に確認してください。
ものづくり・新事業進出補助金
事業計画書に基づく設備投資が主体のため、機器・設備の仕様変更は原則として変更申請が必要です。特に金額が大きく変わる場合(補助対象経費の20%超の変動等)は要確認です。2026年度より新事業進出補助金と統合された新制度での申請では、最新の交付規程を必ず確認してください。
小規模事業者持続化補助金
補助対象経費の変更(費目間の流用・金額の変動)については、一定範囲内の変動は認められる場合があります。ただし別の費目への大幅な流用や対象外経費への充当は認められません。変更が生じた場合は商工会・商工会議所の担当者に相談するか、補助金事務局に問い合わせてください。
省力化補助金(中小企業省力化投資補助金)
省力化補助金は対象製品がカタログに登録されている「カタログ型」のため、カタログ外の製品への変更は原則として認められません。採択後に対象製品を変更したい場合は、変更先の製品がカタログに登録されているか確認した上で変更申請を行ってください。
本サイトの補助金情報はjGrants公式データを基に収集・掲載しています。変更申請の要件・手続きは補助金・公募回ごとに異なるため、必ず各補助金の公募要領・交付規程および事務局の案内をご確認ください。関連ピラー記事:jGrantsの使い方ガイド・補助金採択後の手続きもご参照ください。
よくある質問
変更申請はいつまでに行えばよいですか?
補助事業の実施期間中であれば変更申請が可能ですが、変更後の内容で事業を開始する前に承認を得ることが原則です。実施期間の終了間際に変更申請をすると、承認前に期限が来てしまうリスクがあります。変更の必要性に気づいた時点で速やかに手続きを進めてください。
変更申請が却下された場合はどうなりますか?
事務局から変更申請が却下された場合、当初の計画に従って事業を進める必要があります。どうしても計画通りの実施が困難な場合は、補助金の辞退(採択辞退)という選択肢もあります。辞退の手続きは変更申請とは別の操作になるため、事務局に相談してください。
軽微な変更と大きな変更の区別はどうすればわかりますか?
各補助金の公募要領または交付規程に「変更申請が必要な変更・不要な変更(軽微な変更)の範囲」が記載されています。一般的に「補助対象経費の20%以内の変動」「同一費目内の変更」などが軽微な変更の目安とされる場合がありますが、補助金によって異なります。判断に迷う場合は事務局への事前確認が最善策です。
変更申請の承認はどのくらいの期間でもらえますか?
補助金や変更内容によりますが、数日〜2週間程度かかるのが一般的です。実施期間の終わりに近い時期に変更申請を行う場合は、承認が間に合わないリスクがあります。変更の必要性に気づいたら早めに手続きを始めることが重要です。
jGrantsで変更申請ボタンが見当たらない場合はどうすればよいですか?
補助金のフェーズ(申請ステータス)によっては変更申請のボタンが表示されない場合があります。まずjGrantsのマイページで申請ステータスを確認し、「交付決定済み」の状態であれば変更申請ボタンが表示されるはずです。それでも見当たらない場合は、各補助金の事務局に「変更申請の方法」を問い合わせてください。
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