新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 業種別ガイド【2026年9/30締切】印刷業・金属加工・化学工業

著者: 補助金ナビ編集部最終更新日: 2026-07-24出典: jGrants(デジタル庁)・各補助金公式サイト

「ものづくり補助金は製造業しか使えない」と思っていませんか?2026年度から始まった後継統合制度「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」は、製造業に限らず商業・サービス業を含む幅広い業種が対象です。第1回公募の申請締切は2026年9月30日。最大9,000万円の補助を受けられるこの制度を、業種別に詳しく解説します。

ℹ️第1回公募スケジュール(確定)

申請受付:2026年8月31日(月)〜9月30日(水)18:00。申請にはGビズIDプライムが必要です。取得に最大1ヶ月かかるため、今から準備を始めましょう。GビズID取得方法はこちら


新事業進出・ものづくり商業サービス補助金とは

2026年度、経済産業省は旧「ものづくり補助金」と「中小企業新事業進出補助金」を統合し、新制度「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」を創設しました。

申請枠補助率補助上限額
革新的新製品・サービス枠1/2(小規模2/3)最大2,500万円(賃上げ特例3,500万円)
省力化(オーダーメイド)枠1/2(小規模2/3)最大8,000万円(賃上げ特例1億円)
新事業進出枠1/2〜2/3最大7,000万円(賃上げ特例9,000万円)
グローバル枠2/3最大7,000万円(賃上げ特例9,000万円)

制度の全体像は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金2026年【第1回公募8/31〜9/30】3申請枠を徹底解説で解説しています。


印刷業の申請ガイド

印刷業は補助対象になるか?

はい、印刷業(小分類:印刷業・製版業・製本業など)は対象業種です。デジタル印刷設備の導入・版下作成システムの刷新・後工程自動化などが典型的な活用例です。

印刷業で使いやすい申請枠

向いているケース
革新的新製品・サービス枠バリアブル印刷・パーソナライズ印刷などの新サービス開発
省力化(オーダーメイド)枠断裁・折加工・製本工程の自動化ラインの構築
新事業進出枠印刷から包装・サイン・内装など周辺事業への進出

印刷業で評価される事業計画のポイント

  • 生産速度・歩留まりの改善を数値で示す:現行の処理枚数・不良率をベースラインとして明示し、設備導入後の改善幅(例:「月産30万枚→50万枚」「廃棄率5%→2%以下」)を記載します。
  • デジタル化・AI活用との連携を記述:版管理ソフト・MIS(経営情報システム)との連携を明示すると「革新性」の評価が高まります。
  • 印刷需要の多様化対応を訴求:少量多品種・短納期対応ニーズに応える投資として位置づけると市場成長性の説明がしやすくなります。

印刷業特有の注意点

印刷機械の価格は高額になりやすく、単純な「更新」とみなされると革新性が問われます。「新機能(可変データ印刷・LED-UV硬化)の追加」「新たなメディア対応」など、既存設備との差別化を明確にしてください。


金属加工業の申請ガイド

金属加工業は補助対象になるか?

はい、対象です。切削・プレス・溶接・鍛造・鋳造など金属加工の各工程での設備投資が補助対象になります。素形材産業は製造業の中でも申請件数が多い業種の一つです。

金属加工業で使いやすい申請枠

向いているケース
省力化(オーダーメイド)枠多関節ロボット・自動搬送システムによる工程自動化
革新的新製品・サービス枠精密加工・複合加工による高付加価値部品の新規開発
新事業進出枠自動車部品から医療機器・航空宇宙部品への分野転換

金属加工業で評価される事業計画のポイント

  • 加工精度の向上を数値化:現在の加工精度(公差範囲)と設備導入後の目標値を対比させます。「IT/ICT・NC・AI活用」の観点を加えると審査得点が上がりやすいです。
  • 受注先・納期要件の変化を根拠にする:自動車産業の電動化・航空宇宙部品の国内回帰など、市場構造の変化を裏付けとして事業計画に組み込みます。
  • 省力化(オーダーメイド)枠の場合は現状の「困難作業」を明示:夜間作業・重量物搬送・危険環境での作業など、人手に頼ることのリスクを具体的に記述します。

⚠️汎用工作機械の単純更新は対象外になりやすい

「古い旋盤の買い替え」など既存工程の単純な機械更新は審査で「革新性なし」と判定されやすいです。「複合加工機により工程集約を実現」「IoTセンサーで品質データをリアルタイム管理」など、新たな機能・工程革新の要素を入れることが採択への近道です。


化学工業の申請ガイド

化学工業は補助対象になるか?

はい、対象です。塗料・接着剤・洗浄剤・プラスチック成形品などの化学製品を製造する企業が申請できます。素材開発・製造プロセス改善・グリーン化対応などが典型的な申請テーマです。

化学工業で使いやすい申請枠

向いているケース
革新的新製品・サービス枠新規化合物・機能性材料・バイオ素材の開発と製造設備の整備
グリーン枠省エネ製造設備・廃液再生利用・CO₂排出削減システムの導入
省力化(オーダーメイド)枠充填・計量・包装ラインの全自動化

化学工業で評価される事業計画のポイント

  • グリーン・カーボンニュートラルへの貢献を明示:製造プロセスのCO₂削減量・廃溶剤の再利用率向上など、環境負荷低減の具体的な目標値を入れると審査評価が高まります。
  • 特許・独自技術との連携:自社または連携先の技術を活用した差別化を記述すると「革新性」の証明になります。
  • 安全性・品質管理の強化も訴求できる:化学品の取り扱いにおいて、自動化によるヒューマンエラー削減・品質の均一化は「生産性向上効果」として評価されます。

全業種共通:申請前の必須準備

業種を問わず、申請前に以下を準備してください。

準備項目期限目安
GビズIDプライムの取得今すぐ(審査最大1ヶ月)
認定支援機関への相談・依頼8月上旬まで(確認書取得に1〜2週間)
直近2期分の決算書の整備8月中旬まで
設備見積書の取得(2社以上)8月中旬まで
事業計画書の草稿作成8月末まで

申請の詳しい5ステップはものづくり補助金の申請方法【2026年】で解説しています。jGrants電子申請の操作手順はjグランツ入力ガイド2026│ログイン・申請手順・補助金別マニュアルの入手方法をご参照ください。

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まとめ

  • 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金は製造業・印刷業・金属加工・化学工業など幅広い業種が対象
  • 第1回公募の申請締切は2026年9月30日(水)18:00。GビズID取得は今すぐ着手を
  • 印刷業:デジタル化・工程自動化・新メディア対応投資が評価されやすい
  • 金属加工業:精密加工・省力化・分野転換を数値根拠とともに計画書に盛り込む
  • 化学工業:グリーン化・安全性向上・新素材開発と組み合わせると審査得点が上がる
  • 認定支援機関への相談は8月上旬までに開始することが採択率向上の鍵

よくある質問

印刷業でも「革新性」の要件を満たせますか?

はい、満たせます。単なる老朽設備の更新は難しいですが、「可変データ印刷(バリアブル印刷)対応」「LED-UV硬化による新素材対応」「MIS連携による受発注自動化」など、新たな機能や工程革新の要素を盛り込めば革新性として評価されます。認定支援機関(中小企業診断士等)に計画書の添削を依頼することを強くおすすめします。

金属加工業の「省力化(オーダーメイド)枠」と「革新的新製品・サービス枠」はどちらが採択されやすいですか?

自社の投資目的による判断が必要です。人手不足・夜間作業・危険作業の解消が主目的なら省力化枠が適しています。新たな加工精度・新部品開発が主目的なら革新的新製品枠が適しています。どちらか迷う場合は認定支援機関に相談してください。

化学工業でグリーン枠は使えますか?

使えます。CO₂排出削減・廃液・廃溶剤の再生利用・省エネ製造設備の導入などがグリーン枠の対象になります。環境省の削減目標や業界のロードマップと照らし合わせながら計画書に定量的な削減目標を記述することがポイントです。

認定支援機関なしで申請できますか?

いいえ、申請には認定経営革新等支援機関(税理士・中小企業診断士・商工会議所等)による確認書(様式1)が必須です。費用は機関によって異なりますが、商工会議所の場合は無料〜低額で相談・確認書の発行に対応しているところが多いです。まず地元の商工会議所に相談することをおすすめします。

申請枠を後から変更できますか?

原則できません。申請後の枠変更は認められていないため、申請前に公募要領と自社の取り組み内容を十分に照らし合わせてください。迷う場合は認定支援機関に確認してもらいましょう。


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