2026-06-13

ものづくり補助金 業種別申請ガイド【2026年】建設業・サービス業・印刷業も対象!

ℹ️【2026年版】ものづくり補助金は2026年度に新制度へ統合予定

2026年度より、ものづくり補助金は新事業進出補助金と統合され「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」として再編予定です(2026年8月公募開始見込み)。→ 新制度の詳細はこちら

「ものづくり補助金は製造業しか使えないのでは?」——そう思って申請をあきらめている経営者も少なくありません。しかし正式名称は**「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、その名の通り業種を問わず幅広く利用できる**補助金です。

この記事では、建設業・印刷業・サービス業・IT業・飲食業など業種別の申請ポイントを整理します。自社が対象かどうかを業種別に確認したい方はそのままお読みください。


ものづくり補助金の対象業種は幅広い

ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者が生産性向上・新製品・新サービス開発に取り組む際の設備投資・システム構築などを支援します。業種は製造業に限られません。

業種カテゴリ申請可否主な活用例
製造業生産ラインの自動化、加工精度向上のための設備導入
建設業建設機械・測量システム・BIM/CIMソフトの導入
印刷業印刷機の高精度化・デジタル印刷システムの導入
IT・情報サービス業新たなシステム・ソフトウェア開発のための設備投資
飲食業・食品製造業調理設備・食品加工機器の導入、新メニュー開発
小売業・卸売業在庫管理システム・物流自動化設備の導入
サービス業(宿泊・美容等)顧客管理システム・省力化設備の導入
農業・農業関連一部対象。公募要領での個別確認が必要

⚠️「みなし大企業」は対象外

業種にかかわらず、大企業が発行済み株式の1/2以上を直接・間接に保有している場合は申請不可です(みなし大企業)。投資家・親会社との株主構成を事前に確認しましょう。


建設業はものづくり補助金を使える?

建設業はものづくり補助金の申請対象です。 「製造業でないと使えない」は誤解で、建設業でも生産性向上や新たな工事・サービス開発に向けた設備投資に活用できます。

建設業が対象となる具体的な取り組み例

  • 建設機械の高度化:ICT建機(GPS搭載バックホウ等)の導入
  • BIM/CIMの導入:3次元モデルによる設計・施工・管理の効率化
  • ドローン測量システム:無人航空機を活用した測量・点検業務の省力化
  • 施工管理システム:現場の進捗・品質・安全をリアルタイム管理するソフト
  • プレカット機械・組立工具の高度化:木材加工・鉄骨加工の精度・効率向上

建設業の規模要件

区分資本金常時使用する従業員数
中小企業者3億円以下300人以下
小規模事業者20人以下

建設業は補助率が高い「小規模事業者」区分に注目

従業員20人以下の建設業者は「小規模事業者」区分に該当し、補助率が2/3(通常は1/2)に優遇されるケースがあります。自社の規模を事前に確認しましょう。


印刷業でのものづくり補助金活用

印刷業はものづくり補助金の採択実績が多い業種のひとつです。印刷技術の高精度化・デジタル化への投資がまさに補助金の対象となります。

印刷業の活用例

  • 高精細デジタル印刷機の導入:短納期・多品種小ロット対応
  • カラーマネジメントシステムの構築:品質管理の高度化
  • パッケージ設計・加工設備の導入:付加価値の高いパッケージ印刷への進出
  • UV印刷・箔押し設備:新たな表面加工サービスの提供

印刷業の規模要件

区分常時使用する従業員数
中小企業者300人以下(製造業区分に準ずる)
小規模事業者20人以下

印刷業はSCT分類で製造業(印刷・同関連業)に位置づけられることが多いため、製造業の規模要件が適用されます。公募要領で自社の業種コードを確認してください。


サービス業のものづくり補助金活用

サービス業(小売・宿泊・美容・運輸等)も申請できます。ただし「革新的なサービスの開発または生産プロセスの革新」を目的とした設備投資であることが要件です。

サービス業での申請ポイント

従来のサービス方法では実現できない付加価値の高い新サービスの提供や、顧客体験の大幅な向上を目的とした投資が採択されやすい傾向にあります。

業種活用例
宿泊業スマートチェックイン・IoTサービスシステム構築
美容・サロンカスタム化粧品製造設備・AIスキン診断システム
運輸・物流配送ルート最適化AIシステム・自動仕分け設備
旅行・観光AR/VR体験コンテンツ開発・多言語対応システム
学習塾・教育eラーニングシステム・AI個別最適化教材

サービス業の規模要件

区分資本金常時使用する従業員数
中小企業者5,000万円以下100人以下
小規模事業者5人以下

⚠️サービス業の小規模事業者は従業員5人以下が目安

サービス業の場合、「小規模事業者」の従業員上限は5人以下と製造業(20人以下)より厳しく設定されています。従業員数は「常時使用する従業員」で数えるため、パートやアルバイトの取り扱いも確認してください。


IT・情報サービス業の場合

IT業・ソフトウェア開発業も申請できます。「物を作る」ことが要件ではなく、革新的な製品・サービスの開発生産プロセス・提供方法の革新が対象となります。

IT業での活用例

  • 新サービス開発のためのサーバー・開発環境の整備
  • AI・機械学習を活用した新製品開発のための設備
  • クラウドシステム構築費(サービス提供に直接用いる場合)
  • セキュリティ強化のための専用装置の導入

ℹ️IT業はクラウド利用費が対象になる場合も

2023年度以降、補助事業に直接使用するクラウドサービス利用費が対象経費に追加されています。SaaSやIaaS型の費用も計上できる場合があります。公募要領で最新の経費区分を確認してください。


飲食業・食品製造業の活用

飲食業・食品加工業も活用可能です。新メニュー開発や食品製造の自動化・効率化が対象となります。

飲食業・食品製造業の活用例

  • 新製法・新商品開発のための調理・加工設備:スチームコンベクションオーブン、真空調理機、フリーズドライ設備
  • 食品安全管理システムの導入:HACCP対応設備・温度管理システム
  • 新たな食品保存技術の開発:高圧処理装置・急速凍結機
  • 販売チャネル拡大のための設備:テイクアウト専用調理ライン、EC向けパッケージング設備

飲食店の場合、「既存の営業(提供)」目的の設備は対象外となりやすいため、新たなメニュー・サービスの開発や革新的な調理プロセスの改善である点を事業計画書で明確に示すことが重要です。


業種共通の申請要件まとめ

業種にかかわらず、以下の要件を満たす必要があります。

  1. 中小企業・小規模事業者の規模要件(業種ごとに従業員数・資本金の上限が異なる)
  2. GビズIDプライムの取得(電子申請に必須。取得に2〜3週間かかる)
  3. 直近の決算書・税務申告書の提出
  4. 賃上げ要件(事業計画期間中に給与総額を一定率以上引き上げる計画)
  5. 認定支援機関(商工会議所・税理士・中小企業診断士等)との連携

業種が分からない場合は認定支援機関に相談を

「自社が対象業種かどうかわからない」「どの枠で申請すべきか」は、商工会議所や中小企業診断士などの認定支援機関に無料相談できます。認定支援機関のサポートを受けると採択率の向上にもつながります。


よくある業種別Q&A

Q. 個人事業主の建設業者でも申請できますか?

個人事業主も申請可能です。ただし、建設業(製造業区分)の小規模事業者の上限は従業員20人以下です。確定申告書・事業開始届などの書類が求められます。

Q. 農業関連でものづくり補助金は使えますか?

農業は対象外になることが多いですが、農業関連の食品加工・製造業者(農産物加工業など)は対象になる場合があります。公募要領の対象業種コードを確認するか、認定支援機関に相談してください。

Q. 設立間もない会社(創業1年未満)でも申請できますか?

申請自体は可能ですが、決算書の提出が求められる場合があります。創業直後で決算期を迎えていない場合は、公募要領や認定支援機関に確認しましょう。

Q. 複数の業種を営んでいる場合はどの基準で判断しますか?

主たる事業(売上高・事業規模が最も大きい事業)の業種区分で判断することが多いです。公募要領で確認するか、認定支援機関にご相談ください。


まとめ:業種を問わず申請を検討しよう

  • ものづくり補助金は製造業以外も申請できる(建設業・印刷業・サービス業・IT業・飲食業 等)
  • 業種ごとに規模要件(従業員数・資本金の上限)が異なるため事前確認が必須
  • 「革新的な新製品・新サービスの開発」または「生産プロセスの革新」が申請の軸
  • GビズIDの取得事業計画書の作成を早めに開始する
  • 認定支援機関(商工会議所・中小企業診断士等)のサポートで採択率が上がる

申請手順の詳細は「ものづくり補助金の申請方法を徹底解説【2026年版】」、対象企業の要件確認は「ものづくり補助金の対象企業・業種一覧」も合わせてご覧ください。

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